トップページ

よくある Q&A



メンタル集談会TOP 年度計画 メンタル集談会の概要 よくあるQ&A 岐阜メンタル会活動報告  会  場 

Q1 手の汚れが気になり、何度も洗うようになりました。そして洗うのが苦しいのです。
A1 手や頭を洗って何も悪いことはないが、余り頻度になると実生活に支障をきたします。頭ではそんなに手を洗う必要がないことは百も承知しているが、やらなきゃ気がすまないと言う悪い癖がついています。癖は薬を飲んでも治りません。いくら森田療法や他の精神療法の本を読んで知識をつけても治りません。そういった精神療法を参考にしながら、自分自身で悪い癖を治すように努力することです。

Q2 過去にした失敗を反省し再出発したいのですが、いつまでも苦しみは続いています。
A2 一つのことに囚われ、他のことは全く関心を払わないのを森田療法では「防衛単純化」と云います。あなたは神経質だから、神経質の利点をすべての事柄に利用し、応用していけば良いのです。

Q3 私の症状は対人恐怖と手の震え、そして突然現れる気分の落ち込みに苦しんでいます。
A3 「破れかぶれ」の気分でやってみることが必要。手がブルブル震えるのは仕方がない。今日はどうか、明日はどうかと思っているうちは、治りません。

Q4 大学受験に失敗した頃から、ドアのカギやガスの元栓をしっかり閉めたか気になり、仕事が手につかない。毎日30分から1時間は確認しています。
A4 「防衛単純化」が起きて、君の敵をカギの確認一つにしぼっています。「これさえなければ、自分は誰にも負けないのに」と思っているのでしょう。「気分はあるがままに受け入れて、やるべきことをやる」こと以外に治る方法はない。

Q5 きっかけは何か分からないが、数年前から急に人に接するのが苦痛になりました。引っ込み思案になり友人も減る一方、私は皆から嫌われ、直ぐにでも消えてほしいと思われているのではないかと考えるようになりました。
A5 新しい人に会うのがイヤだと思う時期は、多かれ少なかれ誰にもあることです。苦しいのは「人間関係を求めているから」なのです。思い切って人のなかに飛び込むことです。それで良くなります。

Q6 退職後、何事にも興味がなくなり、うつ状態になりました。自分では目標を失っていると思い、年2回ほど長期の旅行をしていますが、会社員の頃の喜びは味わえません。むなしいだけです。
A6 人間にとって大事なのは、生きる目標をもっていることだと思います。今は目標が明白になっていないのでしょう。遊んでいて生きがいは生まれません。旅行に行くとか、ゴルフをするとかは、それはそれで良いのですが、生きがいにはなりません。心掛けることは、とりあえず人生目標を設定することと、自分なりの規則正しい生活を身につけていくことです。生きがいは自己実現の努力にあります。

Q7 雷や竜巻が怖くてたまらない。
A7 雷が鳴れば誰でも恐ろしい。 私も登山したとき死ぬかと思うような怖かった経験があります。日常の生活において人並に行動すれば、雷は怖いが、普通の人達と同じような心理になっていきます。

Q8 有名大学に進学したが夏休み頃から室内にとじこもり、不登校になった。留年の心配もあり早く登校するように口を酸っぱくして説得しているが、近ごろ息子の言葉遣いが暴力的になってきた。登校させる方法は。(息子の母親)
A8 適切な方法はありません。ただ、子供さんの価値観が傷ついており、癒す時期と受け止めることもできます。親御さんは「そのままのお前が好きだ」と言う以外に方法はありません。そして、「失敗は成功の母」と肯定して見守ってください。

Q9 私は妻子ある上司が好きになりました。別れなければと思うのですが別れたくない心の葛藤の毎日です。どうしたらいいのでしょう。(独身女性)
A9 恋愛は自由です。どのような制約もありません。しかし、別れたい別れたくないという心理葛藤があるのですから、とにかく何か月か期間を区切って会うのを避けることです。その期間に動揺が治まり一つの方向に見切ることができるようになります。いずれの方向に至ったとしても、得難い経験になり、あなたの人生はいろどりの深いものになるでしょう。

Q10 私たちは、心の私たちは,心のとらわれから解放され、天地を自由に駆けめぐり、生きたいと願っています。私たちはこの神経症を治さなければ、バラ色の未来は ないと信じています。   神経症に似たものに他人とのトラブルや身体の違和感などがあるが、その根底に人に対する不信感や体の違和感等のとらわれが存在していると思えます。   とらわれは心の習慣(クセ)であると思いますが、如何でしょうか。
A10 神経症は、以下の3つの過程を経て、とらわれの苦悩から解放されていくのです。
 1.症状の対応での治り方
 とらわれは森田療法の説く自己認識の誤りで、勝手につくり上げた仮想のものとして、とにかく眼前の仕事に励むうちに、仮想の考えや見方が崩れていくのです。 規 則正しい生活に励み、愚痴を言わないが大切です。
 ここでは多くの発見や気づきがあります。生活の向上と仕事の成果に伴って苦悩は緩くなり、治りつつあるのが分っています。  そして、友との共感も味わえるでしょう。人間関係もぎこちない態度が、素直さに変わりはじめます。醜い苦悶顔は少し緩み、笑顔が見えるでしょうか。
 2.生活の見直しによる治り方
 この過程では、知識が多いほど症状は、治ると考えていたものを改め、知識を日常の仕事に生かし、知恵に転換する必要を悟ります。
 ときには、思いもよらない課題に突き当たり、解決に力を振り絞る事がある。ここでは大きな気づきを得る機会でもあるのです。
 生きる羅針盤を自己の心に求めて進むとき、症状は緩くなり人間関係も円滑になるでしょう。だが、自分とは何ものか、何を求めているのかが分からない。 ここでは、只管(しかん)、前向きに生活を進めるところに希望(目的)も見つかり、喜びと共に症状は減退するのでしょう。
 このとき、軽い躁ぎみで尻軽く動けるし、声や振る舞いに気力が見える。
 3.生き方の見直しによる治り方
 上記の生活の充実をへて、多くの気づきがあり、生きることの意味が分かって来ます。ここででは、当面の目標に向かって活動するうちに、生きる喜びと、 同時に、感謝の念が湧いてくる時節でもありましょう。
 そして、自分で自己を癒せる力が、持てるようになるだろう。人に尽くす意味、つまり「人に与えたものは必ず戻ってくる」と云うバランスの道理が自明の ものになるでしょう。ここにおいて、症状の有無の二元は消失しております。




Last Update : 8/2/2020
©Gifu M-shudankai All right reserved

inserted by FC2 system